着物の素材について
絹について
絹は美しい光沢と滑らかな風合いが最大の特徴となっており、着物の刺繍をより引き立てることができます。
機能性としては主に3つの特徴が挙げられます。
身体を守る健康素材
- 蚕(カイコ)の繭から作られるタンパク質でできた天然繊維
- 肌の成分に近いアミノ酸20種類が数百から数千で結合している
- デリケートな赤ちゃんの肌が守られる
吸湿性・通気性・保温性
- 綿の1.3〜1.5倍の吸水性があり、放湿性も綿に遜色ない
- 糸が細いため繊維と繊維の間に多くの空気を含むことができる
- 空気は断熱効果を生み、外の寒さを伝えにくく、軽くて薄い割に暖かみがある
- 季節を問わずに着用することができる素材
引っ張りに対する強度
- 引っ張り強さは羊毛や綿よりも大きく、繊維の中では強靭な部類
染めについて
着物には大きく分けると2つの染め方があります。
- 染めの着物
- 織り上げられた白生地を後から染める
振袖、留袖、訪問着などで使用
刷毛や筆で色を染めつける
手触りがしっとりやわらか
- 織りの着物
- 先に糸を染めてから織る
染めの着物よりも格が低い
絵付けについて
職人と機械による絵付けの違い
職人と機械の絵付けには以下の様な特徴があります。
職人の絵付け
- 手本に沿って描いた場合、数ミクロンほどの微妙な違いが出る
- 手を加えるごとに一種の「あじ」が生まれる
- 1本1本の線に職人の絵付けにかける思いが込められる
機械の絵付け
- 絵付け技術が無くても手本と全く同じ緻密な模様のプリントができる
- 整合性の取れたブレのない線を描くことができる
- プリントにかかる時間も短く、コストも低い
特徴を見てみると、機械の方が質の高い絵付けができるようですが、同じ模様を描いた着物を並べると、誰もが職人の出す「あじ」に気づくことができます。
職人は手本に基づいて、技術を活かしながら手本に近づけようとしますが、完璧にはできません。
一方、機械は手本に基づいて完璧に絵付けすることができますが、非常に淡泊な感じの表現になってしまいます。
こういった人間の努力によって「手作りの良さ」を感じることができ、職人による絵付けは現在でも多くの人々に好まれています。
家紋を刷り紋でお入れします
安価な初着の場合、よく使用されている家紋があらかじめ入っている物が多いため、各ご家庭の家紋を選択することができません。
シルキーほっぺでは、男児用の初着を購入される際に各種家紋を選択することができ、レンタル着物の場合によくある貼り紋ではなく「刷り紋」でお入れいたします。
- *刷り紋とは
- 紋の形の型紙を用いて、染料を刷毛などで刷り込めて染める技法で紋を表したものです。
着物のお手入れ、保管について
お手入れ、保管について
着用後の初着は汚れていないようで、実は見えない汚れが付いています。
赤ちゃんの汗やよだれが主な汚れで、付着したまま放っておくと最悪取れないシミになってしまいますので、きちんとお手入れをすることを忘れないようにしましょう。
基本的に着用した後、すぐに着物専門業者のクリーニングに出した方がいいでしょう。
ただし、クリーニングの後に仕舞いっぱなしにしたり、簡単なクリーニングで完全に汚れが落ちきっていなかったりすると、シミやカビが出てしまうことがあります。
デリケートな素材だからこそ、専門業者と相談をしながらのお手入れが必要になってきます。
お手入れの方法
汗の場合
汗がたくさんついた部分があれば、霧吹きで部分的に少し水を含ませ、タオルで叩いておきます。
ただし、水をかけすぎると生地が縮んでしまうのであくまで少量にしておきます。
よだれの場合
よだれは、付いたまま放っておくと取れないシミになってしまいます。
この場合は専門業者にクリーニングを依頼した方が良いでしょう。
初着着用後には
見た目が汚れていなくても、着用後にはクリーニングに出すことをおすすめします。
主に丸洗いを行っているところがありますので、一度相談してみると良いでしょう。
詳しくは、シルキーほっぺ(ヤブウチ)が運営するお手入れサイト「まちのシミ抜き屋さん」をご覧ください

保管について
初着を保管する上で、一番気を付けなければいけないのは、「湿気」です。
湿気の高い所に初着を置いておくと、カビが生えたり、変色したりしてしまって大切な初着を傷つけてしまうことになります。
そのため、初着はなるべく湿気を避けて保管しなければいけません。
桐たんすを使用する
着物を保管するたんすと言えば、桐のたんすが昔からよく利用されています。
外気や湿度によって板の気密性を変化させ、内部を最適な温度湿度に保つことができます。
桐たんすを購入する(桐たんす 弥生の販売ページへ)
洋服ダンスを使用する
洋服ダンスの場合は、湿気が入りやすいため、晴れた日や乾燥している日は扉を少し開けておくと良いでしょう。
また、乾燥した季節に年に2回は洋服ダンスから取り出して、「吊るし干し」にすると良いでしょう。
吊るし干しの方法
以下のことに注意し、初着を広げて着物ハンガーなどで吊るすのが理想的です。
- 風通しのよい部屋で
- 直射日光をあてない
- 蛍光灯の光にもあてない
- 夕方までにはしまう
除湿剤を使用する
着物専用の除湿機能付き収納袋を使用すると、保管場所も取らないため、おすすめです。
ご購入はこちら(キモノの休息。販売ページへ)
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